善と悪、そして良心は(大人になってから読むトルストイも新鮮です)
マナーナです。
これは良い、これは悪い、という判断はどこから来たのでしょうか?
多くは育った環境です。とくに人間はもっとも模倣する生き物なので、まわりの道徳観が自分の思考を作っています。本当の自分になることはとても大事。
善と悪をダーウィンのお話しからお借りすると
ダーウィンが旅の途中の未開の土地に行ったとき、そこには人食いの未開人がいました。
「人を食べてはいけません」と教えてあげたけれど、わかってもらえません。「まず食べてみなければよいか悪いかを決められない」とダーウィンに言いました。
その土地の未開人は道徳的な概念が判断ではなく、それが、心地よいかどうかで物事を決めていました。
ダーウインが会った古い文化状態にとどまった未開人は、「食べてみたいから食べる」という感覚衝動が行動の基本でした。しかし、食べ続けると、胃が痛くなったり、具合が悪くなったり、を繰り返して、「あー食べなければよかった」と未開人は思いました。
またある時は、逆の立場に置かれる(食べられる目にあう)その時や経験をとおして「その行為のなにか異常なことに気付く」
輪廻転生し魂が学習する
単純に、具合がわるくなるから止めておこう。という思考や逆の立場を経験し、漠然とした善悪から生まれ変わりを繰り返した魂の感情が「人を食べてはいけない」という経験が凝縮し「良心の声」となる
知識とは経験の果実
今は進化のスピードが速いので、生まれ変わらなくても、どんどんと魂が学習して不要なものは手放すことができます。手放して進化するには、そこで何を学んだかを理解しないと、同じことを繰り返してしまいます。
古代ギリシャ初期のころは、「良心」という意味に相当する言葉はなかった。
良心とは人間の進化の過程で作られたようです。
この人生で学ぶことは、道徳。そして愛。
子供には怒るよりも、比喩で説明しましょう。答えは自分で考えさせるようにすることがポイントです。よくできた童話などを読んで聞かせましょうね。大人になってから読むトルストイもとても新鮮でよいと思います。ゲーテは、たくさんのお話を聞かせてくれた母親を晩年尊敬し感謝していました。